【ブログ】 思い込みひとつで、脳は止まる
2025年9月11日 14:45 更新
最近、指導の中で改めて「思い込みの怖さ」を実感する出来事がありました。
昨日、生徒に問題集を解いてもらっていたときのことです。
その問題の端に、小さく「早稲田大」と書かれていました。
すると、普段なら解けるはずのレベルなのに、
手が止まってしまい、なかなか進まないのです。
「これは早稲田の問題か…難しそうだな」と、心のどこかでブレーキがかかっていたのでしょう。
実際に、解答の方針も立たず、
「わからない」と諦めモードになってしまいました。
そこで、別の日に「同じレベルの“早稲田の別問題”」を出してみました。
ただしこのときは、
「これは○○さんなら解ける問題だと思うよ」と一言添えて。
すると――その問題は、あっさりと解けたのです。
同じ大学の、同じレベルの問題。
それなのに「難しそう」というラベルがついただけで、思考が止まる。
逆に「自分ならできる」と思った瞬間に、頭はちゃんと動き出す。
このとき、私はハッとしました。
“できる・できない”は、知識や実力だけじゃなく、
「心の前提」が大きく左右しているのだと。
入試本番でも同じことが起きます。
「過去問は難しいから無理だ」「本番は緊張するから解けない」と思っていると、
本当にそうなってしまう。
でも「自分ならやれる」と思って向かえば、
脳はちゃんと動いてくれる。
受験勉強で大切なのは、知識や技術を積み重ねることだけではありません。
“自分を信じる練習”を、日々の演習の中で積み重ねておくこと。
それが、思い込みに負けない強さを育ててくれます。